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『何色の扉から開けて行くのが良いか』







「早いもので、お茶会開催日も間近ですー」


「あ、いらっしゃいませお客様ー」


「いらっしゃいませお客様」


「さてネージュ、本日お客様にお伝えするテーマをお願いします」


「ガッテンです! その名もずばり、ばばん!
 【何色の扉から開けて行くのが良いか】についてです!」



「……ええ、そうですね。
 お客様にとっては『何のことやら』でしょう」



「まあここに来て突然扉の話をされても
 戸惑いしかないですよ。わかる」



「それではお付き合い頂ける場合は《つづき》からお進みください」


「もうです? もう少し《つづき》前でお話したいですー」


「……『毎度前振りが長い』とケイファに言われまして」


「これだからゆとりのない男は」




※この先、ゲーム本編の序盤で得られる
情報などを一部紹介しております。

閲覧の際はネタバレが含まれて
おりますこと、ご了承下さい。




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お城の住人達






「怒られたです」


「突然ですか。誰にです?」


「ケーたんに、『もっと真面目にやれ』と詰られたです」


「oh……」


「ネージュは最大限に頑張ったです! 
 何なら割と真面目に語ったです!!」



「そうですね。
 日頃の貴方を考えると、割と語っておりましたね」



「なのにです! 
 あのロン毛みつあみ! 許すまじです!」



「ネージュ。
 そういうことを表立って言うと、また叱られますよ」



「そこが可笑しいです」


「何がです?」


「何でネージュばっかり怒られるです? 
 ガーちゃんも怒られるべきです」



「私は何もしておりませんし」


「つまりネージュを止めなかったです!」


「何度かは止めました」


「いらっしゃいませお客様!」


「おや、いらっしゃいませお客様」


「聞くです! 上司が部下の片方ばっかり可愛がるです! 
 由由しき事態です!!」



(それはネージュの思い込みでは)


「ネージュは遊びたい盛りなんです!
 それをちょっとオイタしたくらいで目くじら立ておって!」



「それはネージュが悪いのでは」


「ムキーです! お客様を放置するのも何なので、
 続きは《つづき》でやるですよ!」



「それではお付き合い頂けますお客様は
 《つづき》から宜しくお願い致します」






※この先、ゲーム本編の冒頭で得られる
情報などを一部紹介しております。

閲覧の際はネタバレが含まれて
おりますこと、ご了承下さい。




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お茶会の招待客






「暇ですねー、ガーちゃん」


「いえ、私は仕事があるので特に」


「ネージュにだって仕事はあります! 
 忙しいアピールは止めるです! ぷんぷん!!」



「仕事があるのに暇なのですか?」


「…………」


「何故ロバを逸らすのですか? ネージュ」


「ロバを逸らすって何です。
 せめて頭部を逸らすって言って欲しいです」



「そんな話はさておき、お客様が来てるです!」


「おや、本当ですね」


「おはようございますこんにちはこんばんはお客様!」


「今日もネージュ達と元気に甘い毒菓子を喰らうです!」


「いらっしゃいませお客様」


「それではお付き合い頂ける場合は
 《つづき》からお進みください」






※この先、ゲーム本編の冒頭で得られる
情報などを一部紹介しております。

閲覧の際はネタバレが含まれて
おりますこと、ご了承下さい。




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招かれた者達





「ようこそお客様ー!
 ネージュの名前はネージュです!」



「いらっしゃいませお客様。
 ガートと申します」



「お茶会までまだ日があるのにとんだフライング来訪です、
 今城に来られても何もないですよお客様」



「そうですね、ロバを被ったロバがいるくらいで」


「ネージュ、ロバじゃないです!」


「……まあ何にせよこのままお帰り頂くのもあれですし、
 お茶の一杯くらいは振舞ってやるですよ」


「年に一度くらいは良いことを言いますね、ネージュ」


「笑顔で言われても褒められてる気がしないです!」


「そんでは改めまして……
 ようこそシンアイなる歪んで欠けたお客様!」



「ここでは今日から きたる日までお客様に不定期で
    毒毒しくも甘いお茶菓子を提供していくです!」



「はい」


「まあ感じ方は千差万別ですしネージュ達が提供する毒菓子程度は
 軽く喰せるお客様ばかりでしょうが」



(『毒菓子』と『毒毒しくも甘いお菓子』はもはや別物では)


「ではでは毒を喰らいたいお客様は≪つづき≫から進むです!」




※この先、ゲーム本編の冒頭で得られる
情報などを一部紹介しております。

閲覧の際はネタバレが含まれて
おりますこと、ご了承下さい。




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――1999年、白樫の森にて




※注意※


この先、ゲーム本編の冒頭を公開中です。

閲覧の際は、ネタバレが含まれて
おりますこと、ご了承下さい。






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